長野県済生会は、昭和６年に設立されて以来、県知事、県議会議長等が支部会長に就任してきたが、戦後は施設改廃が著しいこともあって昭和45年以降は会長が不在のまま推移し、昭和４８年に長野市内に済生会長野保育園が設置されて以後は本部の直接の管轄下で施設の参事が事務処理にあたるという体制で運営されてきた。

   その後、佐久市が老人福祉の拠点施設を設置し、公設民営とする基本構想の中で、管理運営を済生会に委託することになり、平成１１年２月に長野保育園に老人福祉施設を加えた新体制の長野県済生会となった。
　支部事務所は、１１年５月の本部理事会において、当時の会長在所地である佐久市役所内に移すことが承認され、同６月移転登記を行った。

   その後、１２年３月の本部理事会において、佐久市特別養護老人ホーム複合型施設の管理運営受託が承認され、支部事務局は、施設の開設準備に本格的に取り組んだ。
   受託施設の佐久市シルバーランドみついが１３年１月に竣工したことにより、同年2月に支部事務所を佐久市役所内から同施設内に移転し、開業に向けて体制をととのえた。
   さらに同年３月１３日には総裁寬仁親王同妃両殿下のご臨席を仰ぎ、シルバーランドみついの開所式を挙行した。

   同年４月１日、シルバーランドみついの管理運営を受託し、開業となり、平成１７年４月１日からは佐久市の指定管理者として、管理運営を行っている。
   また、平成２０年４月には、佐久市が開所した特別養護老人ホーム「シルバーランドきしの」の指定管理者としても指定され、現在に至っている。